AppleInsiderでは、次期「iPhone OS 3.0」に搭載される予定の「プッシュ型通知サービス」(Push Notification service) のテストを、AppleがiPhoneデベロッパに向け広く公開して開始したと伝えています。
デベロッパは「iPhone Dev Center」にログインすれば、プログラミングガイドとスタートビデオが用意されており、Team Agent は Program Portal にログインしてApp IDから新サービス開始が設定できます。
iPhone/iPod touch向けのプッシュ型通知機能は、様々なメッセージや情報を、Appleのサーバ経由で、音声やテキストなどによってバックグラウンドで通知(アラート)してくれる機能であり、例えアプリケーションがオフの時でも、新着情報をリアルタイムに受け取ることが可能となります。
この便利なプッシュサービスは、昨年6月のWWDC 2008でアナウンスされ、昨年9月には導入される予定になっていましたが、リソース食いやバッテリ食いなどが要因で、実際の提供が延び延びになっていました。
Appleは先月、iPhone OS 3.0をプレビューした際に、RIM(Research In Motion)やMicrosoftのOSでは、バックグランドでアプリケーションを動作させた際に80%以上も待ち受け時間が減少したのに対して、iPhoneではわずか23%しか影響を与えないと述べ、バッジやメッセージ、アラート音などの多様な通知方法が提供可能になると指摘していました。
新しい「iPhone SDK」には、1,000以上の新しいAPIが含まれており、「iPhone OS 3.0」では、この「プッシュ通知機能」のほかにも、コピー&ペーストやSpotlight検索、MMS、P2P、Google Mobile Maps、メールでのランドスケープ表示、ボイスメモ、アプリ内決済などといった100以上の新機能が追加される予定です。
Appleは、6月8日から開催する開発者向けカンファレンス「WWDC 2009」において、さらなる詳細をアナウンスするとみられています。