今後発表される新製品への期待から株価ターゲットを引き上げ
AppleInsiderでは、Kaufman Bros. のアナリストShaw Wu氏のレポートによると、投資家はAppleやResearch in Motion、Google、Amazonなどの優良企業への投資に前向きになっており、特にAppleは、6月のWorldwide Developers Conference(WWDC)で発表されると予想されている次世代「iPhone」やその後リリースが予定される「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」、一部で可能性がささやかれている同社初のネットブック「iPod touch-Macハイブリッド」やロープライス「iPhone」、「AppleTV」のアップデートなど、いくつものポジティブな要素が存在することからみて、同社目標株価を120ドルから152ドルへ引き上げたと伝えています。
同氏は、Appleの株価が、去年11月時点と比較して45%も上昇しており、NASDAQの同20%やS&P 500(上位500社株価平均)の7%と比べてみても、非常に優れた回復力をみせたと指摘する一方で、まだまだ上積みできるだけの余地があると分析しています。
同様にCaris & Co. のアナリストであるRobert Cihra氏は、Appleの目標株価を120ドルから150ドルへ引き上げており、iPhoneや同端末向けアプリケーションの販売が好調であることを指摘し、さらに7インチ程度のスクリーンを搭載したiPhoneライクなネットブックを開発している可能性があるとみています(現行のiPhoneは3.5インチ)。
また同氏は、「Windows 7」がマルチ・フィンガータッチを含むタッチスクリーン技術をネイティブにサポートすることから、Appleもそれに対抗して、携帯電話サイズよりも大きいタイプのMacプラットフォームのMID製品を開発するかもしれないと分析しており、他社のネットブックと差別化を図った高品質なデバイスを提供するかもしれないとみています。
Appleの株価は、2008年の後半だけで192.24ドルから85.35ドルにまで最大55%も下落しましたが、2009年に入ってからは40%以上も上昇し、米国時間4月13日現在、半年ぶりに120ドル台を回復して終値120.22ドルとなっています。
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