AppleInsiderでは、Appleが「iPhone OS 3.0」ベータ第3版(build 7A280f)と新しい開発キット(SDK 3.0 build 9M2728)をデベロッパ向けにシードしたと伝えています。
ベータ第1版は3月17日に、同第2版は3月31日に配布されていました。
最新ベータ版となる「iPhone OS 3.0 Beta 3」では、キーボード入力やApp Storeアプリケーションを含む使用速度の最適化が施されているほか、Spotlightに最後の検索結果を保存する機能や同検索対象からアプリケーションを除外するオプションが加えられるなどの変更点が確認されています。
また、開発キットである「iPhone SDK 3.0」では、Xcode IDEがアップデートされて、新しいオーバービュー・ツールバーや、新規プロジェクト/ターゲット/ファイルを作るアシスタント・インターフェースが搭載されています。
さらに、Interface Builderのアップデートにより、新たにドラッグ&ドロップ機能が追加され、オブジェクトの修正やドキュメント・アウトラインビュー内ファイルの再オーダーが可能になっています。その他、XcodeやDashcodeもアップデートされています。
Appleは、「iPhone OS 3.0 Beta 3」では、以前のバージョンで開発したアプリケーションが動作しない既知の問題をデベロッパに報告しており、今後のベータ版で修正したいとしています。
iPhone OS 3.0ソフトウェアは、初代iPhone、iPhone 3G、初代iPod touch、第2世代iPod touchで利用可能であり、今年夏にリリースされる正式版は、iPhoneユーザには無料で、iPod touchユーザには9.95ドル(日本での価格は未定)で提供される予定です。
iPhone OS 3.0では、カット/コピー/ペースト機能をはじめ、プッシュ型通知、Spotlight、MMS、アプリ内決済、BluetoothによるP2P、Google Mobile Maps、シェイクによるシャッフル、Voice Memoなど、100を超える新機能が追加される予定です。