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Apple、次期メジャーOS「Snow Leopard」のAPIをコードフリーズ

正式版リリースに向け最終ステージへ

 

AppleInsiderでは、Appleが先週末デベロッパ向けにシードした「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」の最新ビルド版(Build 10A354)において、Appleはこれ以上次期OS「Snow Leopard」のAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を変更する計画は無いとデベロッパに通知したようだと伝えています。

 

Build 10A354の主な変更点は、コードネーム「Grand Central」のアーキテクチャに関連したAPIの簡素化であり、自動的にタスクを分割して割り当てることによって、マルチコアプロセッサのパワーをフルに活かしたプログラミングが可能になるとしています。
「Grand Central」のディスパッチメソッドが微調整され、簡素化されることにより、マルチコアへの対応がさらに進化して、サードパーティのデベロッパは、マルチスレッド・プログラミングに精通していなくても、Macのハードウェア・リソースを最大限に活用できるようになります。

 

Build 10A354では他にも、「MPEG-4 High Efficiency AAC (HE-AAC) 」と呼ばれるコーデックが新たに加えられており、これはオーディオやポッドキャストの低ビットレートストリーミングに最適化された「Low Complexity AAC (AAC-LC) 」の拡張機能だということです。

 

「Snow Leopard」では、「Grand Central」のほかに、「OpenCL (Open Computing Language) 」を搭載することで、GPUがギガフロップス単位で持っている膨大な計算能力を効率的に利用できるようになります。

 

「Snow Leopard」の詳細については、来月に開かれるWWDC 2009で明らかにされ、正式版のリリースは当初の予定より若干遅れて、8月か9月頃になると予想されています。