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Nokia、携帯向けアプリストア「Ovi Store」を正式ローンチ=[Update]全世界で始動へ

App Storeに追いつくのは大変だ – アナリスト

 

世界のスマートフォン市場で4割以上のシェアを占めトップの座に君臨している北欧の巨人Nokiaが、Appleの「App Store」にあたるモバイル向けアプリケーションオンラインストア「Ovi Store」を正式ローンチしました。

 

フィンランドNokiaは今年2月、欧州最大のモバイルイベント「Mobile World Congress 2009 (MWC 2009) 」開催初日に、スマートフォンプラットフォーム「S40」や「S60」を搭載した一部Nokia端末を対象に、モバイルプラットフォーム向けのアプリケーション配布センター「Ovi Store」を開設すると発表していました。
同社は、今年3月からすでに、開発者向けにアプリケーションの受付を開始し、6月前半に発売予定のスマートフォン「Nokia N97」には、最適化されたソフトがプリインストールされる予定になっています。

 

同社は今週、世界各国でOvi Storeをオープンさせる予定で、オーストラリアとシンガポール、およびアイルランドではすでに現地時間25日にサービスがスタートしています。
[Update]また、26日には、世界各国で利用可能となっており、対象のスマートフォンで http://store.ovi.com/ からアクセス可能となっています。

 

Reutersによると、CCS Insightの調査担当ティレクターであるベン・ウッド氏は、Nokiaの「Ovi Store」が正しい方向への一歩だと評価しながらも、アプリケーション販売においてはAppleとの差が開いており、App Storeの時と比べて話題性に欠けていると厳しい見方を示し、今後のマーケティングにも相当な資金を要することになると指摘しています。

 

Nokiaが携帯プラットフォーム向けオンラインストアにおいて、Appleに続く成功を目指すとされる一方で、AppleはApp Storeでの収益確保を目指しておらず、ダウンロード総数が10億件を突破するなかでも、実際には赤字になっているかもしれないという試算もあります。
しかし、Appleスティーブ・ジョブズCEOは当初から、App Storeは利益をあげるようには設計されておらず、端末(iPhone)の売上こそが重要であると述べ、端末の売上を押し上げるための単なる要素のひとつに過ぎないというビジョンを示していました。
Nokiaがもし、アプリセンター単体での利益確保を目指すとしているならば、同社の世界シェアは今後も後退し、AppleやRIM、Palmなどの新興勢力の餌食になるのは明白だといえそうです。