6月期のiPod出荷台数、前年比四半期ベースで史上初の減少が決定的に
AppleInsiderでは、市場調査会社米NPD Groupによると、2009年5月のMacの出荷台数は前年同月比で3%減となったものの、Piper JaffrayのApple担当アナリストであるジーン・マンスター氏は、世界的な大不況のなか、Macの売上は予想を上回るものだとレポートしたと伝えています。同氏は、先月のMacの出荷台数を2〜5%減と予想していました。
マンスター氏は、4月と5月の売上から分析して、6月期(第3四半期)のMacの出荷台数を前年同期比で4〜12%減となる220〜240万台と予想しています。市場アナリストの平均予想は8%減。
同氏は、今月アップデートされたMacBook Proファミリーの低価格化により、6月の出荷台数増が期待できると付け加えています。
一方、iPodの出荷台数は前年同月比で18%減となりました。9月の新モデル登場への期待からの買い控えや、3月にリリースされた第3世代「iPod shuffle」の売上が一段落したことが要因に挙げられています。
マンスター氏は、iPodの出荷台数を7%減程度と見積もっていましたが、5月末にスタートしたAppleの学生向け年次キャンペーン「Back to School」プロモによって、今月は再びセールスに勢いがつくだろうと分析しています。同プロモーションでは、対象のMacとiPodを購入すれば、最大229ドル分(iPod touch 8GBモデル相当分)の代金がキャッシュバックされます。
同氏は、5月の大きな落ち込みにもかかわらず、6月期のiPod出荷台数が、前年比ベースで5%〜14%減(950〜1,050万台)のラインが確保できると見積もっています。市場アナリストの平均予想は9%減。
前年比の四半期ベースでiPodの出荷台数が減少すれば、Appleにとって初の経験となります。
なお、NPDによると、5月のMacの店頭販売価格に変動は無かったものの、iPodの平均価格は7.5%下落したということです。