リークか、計算通りか、それとも..
FORTUNEでは、Appleスティーブ・ジョブズCEOが今年3月下旬に、米テネシー州で肝臓移植手術を受けたと報道された件について、最初に報道したThe Wall Street Journalや、メジャーメディアとして2番目に報じたCNBCの報道の仕方が曖昧なため、多くの憶測を呼んでいると伝えています。
これによると、トップニュース扱いとして報じたWall Street Journalが、情報源を明かしていないのは珍しいという見方があり、同紙に情報を供給した可能性があるルートとして、(1)医療関係者(ジョブズ氏の許可無し)、(2)Appleの広報(ジョブズ氏の指示)、(3)Appleの取締役会のメンバー(ジョブズ氏の許可無し)が考えられるとしています。
また、「iPhone 3G S」の発表や発売時期に、こっそりとスティーブ・ジョブズ氏の健康問題に関する情報を出すことで、投資家や市場関係者の注目を集めないようにしているという見方もあります。
さらに、ジョブズ氏は6月中に復帰せず、このリーク情報は、Appleの株価動向を考慮したものだという意見もあります。
ほかにも、ジョブズ氏が療養で滞在したとされるメンフィスの大豪邸の場所についての推測も飛び交っています。
しかし、これらのニュースが、地元メンフィスやテネシーではなく、ニューヨークやサンフランシスコ、東京などで大きく取り上げられているというのも興味深い一面であり、「ジョブズ氏肝臓移植」の真相がハッキリとするまでには、もう少し時間と情報の開示が必要です。
現在のAppleは、S.ジョブズCEO不在のなか、ティム・クックCOOが日々における陣頭指揮を執っており、世界的不況のなかにあって、同社の順調な業績を背景に、クック氏の評価は上がり始めており、最近ではポストジョブズとしてリストの一番上に挙げられています。