ユーザからのSATA転送速度に関する苦情に対応、非サポートのFW公開へ
今月初旬、WWDC 2009初日にフィリップ・シラーによってアナウンスされた新しい13インチ/15インチMacBook Pro搭載のシリアルATAインターフェイスが、それまでの3.0Gbpsから1.5Gbpsのデータ転送速度にダウングレードされ問題になっていた件で、Appleは22日(米国時間)、「MacBook Pro EFI ファームウェア・アップデート 1.7」を公開して、最大3Gbpsまでのより高速な転送レートでの利用に対応することになりました。
Appleによれば、SATA 3Gbps仕様に基づくドライブを使用している少数ユーザの報告に基づく問題解決のためのファームウェア・アップデートであると述べられており、また、このアップデートによって、1.5Gbpsよりも高速な(最大3Gbpsまでの)転送レートを使用できるようになるものの、Macノートでの使用を保証するものではないということです。
同FWアップデートは、Mac OS X 10.5.7 を搭載したMacBook Pro (13-inch, Mid 2009) / MacBook Pro (15-inch, Mid 2009) / MacBook Pro (15-inch, 2.53GHz, Mid 2009) に対応し、ファイルサイズは3.35 MB ととなっています。
アップデート処理は、アップデータアプリケーション(/アプリケーション/ユーティリティ/MacBook Pro EFI ファームウェア・アップデート.app)の指示に従うことで完了でき、インストーラが閉じると、アップデータは自動的に起動します。また、EFI ファームウェアのインストールが完了すると、コンピュータの再起動が自動的に行われます。
なお、今回のシリアルATAインターフェイスのダウングレードは、通常のHDDのパフォーマンスには影響しないものの、高速なアフターマーケット製SSDを搭載している場合は、数値上のデータ転送速度に大きく影響を及ぼします。
「MacBook Pro EFI ファームウェア・アップデート 1.7」は、Appleのダウンロードサイトから入手できます。