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Apple、10インチのポータブルタブレットデバイスを今年のクリスマス商戦に市場投入か=FT報道

6年間も噂になっているApple製タブレット、ついに年内にも登場か?

 

事実、「iPhone」登場のずっと前から噂になっているApple製タブレットマシンが、いよいよ今年のクリスマス商戦に合わせて市場投入される可能性があると、27日付けの英フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じました。

プロジェクトに関わる情報筋の話として、Appleが開発中と噂されているタブレットデバイスは、最大で10インチのLCDタッチパネルスクリーンを搭載し、電話機能のないiPhone、つまりiPod touchのように、3GやWi-Fiといったワイヤレス回線を通じてインターネットやApple提供のオンラインサービスに接続する機能を持つとされています。

 

iPhoneやiPod touchより大きいサイズのスクリーンを搭載するこのワイヤレスタッチデバイスは、ブックレットやライナーノートといったインタラクティブなコンテンツ表示にも適していることから、音楽業界では、お気に入りの1〜2曲だけでなく、それらのコンテンツをバンドルして、いわばフルアルバムとして販売したいという狙いがあるようです。
FTの別記事では、Appleは、今年9月の立ち上げを目指して、EMI、Sony Music、Warner Music、Universal Music Groupの4大レコードレーベルと共同で、コードネーム「Cocktail」というデジタルコンテンツ配信サービスのプロジェクトに取り組んでいるようだと報じられています。
アルバムセールスが落ち込み、主流となった音楽ダウンロードサービスでは、アルバムとしてではなく、個別の曲がダウンロードされる現状において、音楽業界は、Appleのタブレットマシンで、音楽だけでなく、ジャケットやミュージックビデオなどをバンドルした、利益率の高い新しいトレンドの確立と売上増を盛り込んだ販売方法を画策しているようです。

 

Appleの新タブレットには、音楽業界だけでなく、出版業界も注目しており、AmazonのKindleやSonyなどの電子ブックリーダーなどと競合する可能性も生じてきますが、Appleの新製品が登場すれば、グレースケールのスクリーンを搭載するKindleは一気に時代遅れになるだろうとの見方もあります。
ほかに、映画業界やゲーム業界も新たなサービスやコンテンツを提供する可能性が高く、それらの業界はAppleのタブレットに商品をすぐにも最適化させる用意があるとされています。

 

米投資銀行Oppenheimer & CoのアナリストYair Reiner氏は、この新デバイスの価格が600ドルから1,000ドル程度になるだろうと分析しており、iPod touchよりも多機能でスクリーンサイズは大きくなると予想しています。
さらに同氏は、Appleが新デバイスを9月か10月にも市場に投入したいと目論んでいるとされるなか、年内の発売は難しいのではないかとの見方を示しています。
AppleInsiderでもAppleタブレットの発表は2010年の1〜3月期になるだろうと報じられているほか、同デバイス向けのOSの開発にはまだ時間を要するとの指摘もあることから、クリスマスシーズンの登場というより、実際の発表は年明けまでずれ込む可能性が高そうです。
また、米国ではiPhoneの独占キャリアであるAT&Tではなく、Verizon Wirelessとタイアップして発売され、さらにプロセッサにはP.A. Semiの低電力チップが採用されるとの噂があります。

 

[続報]
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