Appleが英O2と締結している、英国での「iPhone」販売契約を解除するのではないかと、ここ数週間各所で噂になってきましたが、ある情報筋によれば、今年10月9日にAppleとO2との「iPhone」独占販売契約が終結するという声明文書がリークされたということです。
このパートナーシップ契約は当初、2012年まで継続するものとみられていましたが、この情報源によれば、O2は「iPhone 3GS」のみの独占販売権は保持できるかもしれないものの、「3GS」以外のモデルや、今後発売される機種については、OrangeやT- Mobile、Vodafoneなどの競合キャリアからも「iPhone」が発売される可能性があるようです。
実際、T-Mobile UKは、一部顧客に対して、「iPhone 3G」の販売を開始したと報告されており、O2のスポークスマンは、同社とAppleは「iPhone」発売に関して複数年の販売契約を締結していると述べているものの、英国における「独占販売」は、風前の灯火となっているのかもしれません。
一方、日本国内の状況をみてみると、NTTドコモの山田隆持社長は、先月30日に行われた2009年度第1四半期連結業績発表の席で、「Android」搭載スマートフォン「HT-03A」の売れ行きが好調であることに触れながら、国内ではソフトバンクモバイルが独占販売している「iPhone」について、AppleとのNDA契約があって、あまり公に話すことはできないとしながらも、ドコモ版「iPhone」を諦めたわけではないと述べていました。
Appleは、一つの国で、複数のキャリアから「iPhone」を発売しているケースも多いことから、出荷台数増のためにも、英国だけでなく、日本を含む世界各国で、このような流れが加速するのかもしれません。