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2009Q2世界スマートフォン市場調査=Appleは前年比シェア5倍増

世界でもっとも成長率の高いスマートフォンは「iPhone」

 

米調査会社Gartnerが2009年8月12日(米国時間)に発表した、2009年第2四半期(4〜6月)の世界におけるスマートフォン市場調査によると、Appleのスマートフォン「iPhone」のシェアが、前年同期の2.8%から13.3%へと大きく成長していることが分かりました(下円グラフ参照)。
ただし、この数字上の著しい成長は、新製品の発売のタイミングが大きく影響しており、昨年の「iPhone 3G」は7月に入って発売になりましたが、今年の新モデル「iPhone 3GS」は6月中に発売されました。
ほかにも、旧モデルとなる「iPhone 3G」8GBモデルの価格が、米国では99ドルへと大幅に引き下げられたこともシェア大幅増の一助になっているようです。

 

出荷台数ベースで見ると、2009年Q2には約543万台が出荷され、昨年同期の約89万台から6倍以上増加したことになります。
2009年第1四半期の調査結果と比べても、シェアは10.8%から2.5ポイント増加し、出荷台数は約394万台から38%増となっており、新モデルの投入によりAppleの勢いが大きく加速していることが分かります。

シェアで断然トップを走るNokiaは、前年同期比で21%増となる約1,840万台を出荷しましたが、シェアは前年同期の47.4%から2.4ポイント減となる45.0%へ若干後退しました。
また、「iPhone」の最大のライバルとされる「BlackBerry」メーカーのカナダResearch In Motionは、出荷台数を559万台から768万台へと大きく伸ばし、シェアは前年同期の17.3%から当期は18.7%へとやや拡大しました。

 

ほかに注目すべきは、トップ5のメーカーが占める割合が、75%から86%へと大きく拡大しており、スマートフォン市場への新規参入はさらに困難になってきたように思えます。

 

Gartnerによると、2009年第2四半期の世界の携帯電話の出荷台数は約2億8,610万台となり、前年同期比で約6%の減少となりましたが、スマートフォンの出荷台数は前年同期比で約27%増と大きく成長し、約4,090万台が出荷されました。

 

 

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