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「Snow Leopard」OpenCLベンチマークツールが登場

高速化技術「OpenCL」を計測

 

「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」でサポートされることになった新フレームワークOpenCLについて、同一ハードウェアでCPUとGPUのパフォーマンスを計測できるOpenCLベースのベンチマークツール「OpenCL Benchmark V025」が公開されています(via MacRumors)。
「OpenCL Benchmark」は「Snow Leopard」専用のベンチマークツールで、Core 2 DuoまたはXeonプロセッサで動作します。

 

現在、OpenCLに対応するGPUとして、NVIDIA製は「GeForce 9400M」、「GeForce 9600M GT」、「GeForce 8600M GT」、「GeForce GT 120」、「GeForce GT 130」、「GeForce GTX 285」、「GeForce 8800 GT」、「GeForce 8800 GS」、「Quadro FX 4800」、「Quadro FX5600」、ATI製は「Radeon 4850」、「Radeon 4870」のグラフィックカードやグラフィックプロセッサが挙げられています。グラフィックス処理以外の部分を解放することで、アプリケーションの高速処理化につなげるというテクノロジこそオープン標準のGPGPU技術「OpenCL」の正体ということになります。

 

MacRumorsのフォーラムに寄せられた、NVIDIA GeForce 9400MとNVIDIA GeForce 9600M GTをダブル装備した「MacBook Pro」のベンチマークパフォーマンスは以下のようになっています。
ただし、「MacBook Pro」のハイブリッド版GPUは、Hybrid SLI(同時動作)非対応であり、切り替えるにはログアウトする必要があります。

「MacBook Pro」OpenCLベンチマーク
GPU/CPU
時間/秒(短い方が速い)
GeForce 9600M GT 2.805
GeForce 9400M 3.081
Intel Core 2 Duo (2.40GHz) 15.459

GPUのローカルメモリを活用することで、グラフィックプロセッサの膨大な処理能力を解放し、いかにアプリケーションで利用できるようにつなげられるかが今後の課題です。

 

新OS「Snow Leopard」では、OpenCLのほかにも、64bit対応やGrand Central Dispatchによるマルチコア対応などが強化されており、Microsoft Exchangeのサポートが追加されたほか、Finder、Dock、Exposé、Boot Camp、QuickTime、プレビュー、ユニバーサルアクセスなどの機能が向上しています。