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Intego、Snow Leopardのマルウェア対策は「ごく限定的機能」と指摘

「要するにMacユーザを守るには欠陥が多過ぎる」- Intego

 

ウイルスバリア X5などを提供しているMacシステム向けセキュリティソフト開発企業のIntegoは2日、同社公式ブログのなかで、「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」に搭載されたアンチマルウェア機能について、SafariやMailなど特定アプリにてインターネット経由でダウンロードしたファイルしかスキャン対象としておらず、また、2種類のトロイの木馬にしか対応していないなど欠陥が多く、Macユーザをウイルスやマルウェアから守るセキュリティ対策にはなっていないと指摘しました。

 

Appleが自ら開発したとされる「Snow Leopard」のマルウェア対策機能は、プロパティリストに含まれるファイル名から「XProtect」と呼ばれており、「RSPlug.A」と「iService」という2種類のトロイの木馬に対応しているものの、Integoが2007年から今年1月末までに発見した17種類の「RSPlug」の亜種をテストしてみたところ、「Snow Leopard」が検出できたのは15個だけで、残りの2つは通り抜けたということです。
また、「iService」は、Appleが対応していないBitTorrentクライアント経由でダウンロードされて広まる可能性もあり、さらに、Finderが保護されていないので既存のウイルスが検出できないほか、ネットワークボリュームや、USBメモリなどリムーバブルメディア経由のウイルス感染にはまったく対応していないとされています。

 

ほかにも、インストーラーパッケージでメタパッケージの.mpkgをスキャンしない点や、ファイル修復機能が備えられていない点などが指摘されており、Integoは、Appleが最新OSで提供するのはごく限定的なセキュリティ対策にしかなっていないと総括しています。