米iPhoneキャリアの3G通信品質にユーザの不満が爆発
iPhoneユーザは平均して通常のスマートフォンユーザより10倍のデータ帯域を利用すると指摘されるなか、iPhoneを今のところ独占的に販売している米AT&Tは、テザリングやMMSの提供に関して依然ダンマリを決め込んでいますが、The New York Timesによると、AT&Tのネットワークパフォーマンスは、ますます増え続けるデータトラフィックの需要に対応しきれておらず、顧客の不満が高まっていると指摘しています。
しかし、最近では、iPhoneに対抗するスマートフォンが多数発売され、モデムを内蔵したネットブックなどで帯域幅の消費量が急増しており、インフラへの負荷に関する問題はAT&Tに限ったことでは無いようです。
AT&Tは、3Gネットワーク設備の増強や、UMTSからHSPA 7.2へのアップグレード、さらにはその後のLTEサービスへの対応などを発表していますが、基地局建設は思うように進まず、さらに建設後もソフトウェアをアップグレードするの数ヶ月を要するとされています。
AT&Tは、2010年に失効するとみられるiPhoneの独占販売権を2011年まで延長させようとして、Appleと協議を重ねていると報じられていますが、多くのアナリストは、来年からは、Verizon Wirelessを含む複数のキャリアからiPhoneが発売されるのではないかと指摘しています。