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「Grand Central Dispatch」&「Open CL」最適化アプリのパフォーマンスが著しく向上

開発者にとって魅力的な「Snow Leopard」のコアテクノロジ

ビデオエンコーディングおよびDVD作成ソフト(MovieGate)を「Snow Leopard」のコアテクノロジである「Grand Central Dispatch (GCD)」と「Open CL」に最適化させて、「Mac Pro」(2007 Quad Core 2.66GHz / GeForce 8800 GT) で、「Mac OS X Leopard (v10.5)」と「Mac OS X Snow Leopard (v10.6)」のパフォーマンス比較テストを実施したところ、ビデオエンコーディングでは約50%も高速化され、ビデオデコード時のCPU負荷率も大幅に減少したということです(via MacBidouille & Macrumors / 下図参照)。

 

Snow Leopard
150 frame/s for encoding in MPEG-2
70% CPU load for decoding
130% CPU load for MPEG-2 encoding (ffmpeg)

Leopard
104 frame/s for encoding in MPEG-2
165% CPU load for decoding
100% CPU load for MPEG-2 encoding (ffmpeg)

 

マルチコアプロセッサに対応して、効率的に高度なマルチスレッド実行・並列化プログラミング環境を提供する「Grand Central Dispatch (GCD)」は今月11日、デベロッパ向けにオープンソースとして公開されており、UNIX/Linuxオペレーティング・システムでの需要により、よりオープンな基盤と標準化された言語として普及するよう期待されています。
なお、「OpenCL」はすでに、標準化団体「クロノスグループ」により管理されており、オープンなテクノロジとして計算処理に利用されつつあります。

 

いずれにせよ、「Grand Central Dispatch」と「OpenCL」のポテンシャルを引き出すには、広くコミュニティに門戸を開放し、アプリケーションへの適用と最適化を促す必要があり、将来的に真のオープン標準になる時こそ、その能力を実感できる時だと思われます。

 

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