音楽より電子ブックにフォーカス
台湾DigiTimesは7日、市場関係筋の話として、世界最大のEMSであるFoxconn Electronics(Hon Hai Precision Industry)が、Appleの開発しているとされるタブレットコンピュータの製造委託先となり、2010年第1四半期(1〜3月期)に30〜40万台程度の出荷が見込まれていると報じました。
Foxconnは、MacBookやiPod/iPhoneの生産をAppleから受託しており、以前からAppleのタブレット型MIDの生産受注候補に挙げられていました。
記事によると、スティーブ・ジョブズCEO肝いりプロジェクトであるタブレットマシンには、Foxconn子会社のLCDパネルメーカーInnolux Display製の10.6インチタッチスクリーンが採用されようだということです。
また、このデバイスは、Appleの市場戦略に基づいて、音楽機能よりも電子ブックリーダーにフォーカスしており、長時間駆動のバッテリと3Gモデムを搭載して、洗練されたインターフェースになるとされています。
偶然にも同日、Appleの動きを察してか、Amazon.comは、同社の電子書籍リーダー「Kindle」を全世界100カ国以上に向けて販売すると発表しました。
また、同じ情報筋によれば、AppleのライバルであるHPなどのPCメーカーも、同じようなタブレットマシンを2010年第2四半期(4〜6月期)に発売する予定だということです。