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Apple、「Snow Leopard」でホームフォルダ消失の問題を公式に認める

ゲストアカウントでログイン後、通常ログインでデータ消失の恐れ

Snow Leopard

Appleの最新オペレーティング・システム「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」で、1ヶ月以上も前から報告されていた、ゲストアカウントでログイン後にホームフォルダが消えるバグについて、CNETによると、Appleがこの問題を調査していると初めて公式に認めて、「極めて稀なケースでのみ発生する」としながらも「修正に向けて取り組んでいる」という姿勢を示したということです。

 

この問題は、「Mac OS X 10.5 Leopard」で、ゲストアカウントオプションを有効に設定していたユーザの間で多く確認されており、「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」への移行の際に、非ゲストアカウントとゲストアカウントのデータがうまく引き継がれずに不具合が発生していると考えられています。

 

データが消失する流れとして、ゲストアカウントにログインし、その後、通常アカウントでログインすると、ホームフォルダが消えてデータがすべて消失してしまい、自分のアカウントが完全にリセットされるケースがあるとされています。
「ゲストアカウント」とは、Finderの基本操作やソフトの使用はできるものの、ログアウトすると作成したデータが自動的に削除されるアカウントのこと。

 

バックアップを取っている用心深いユーザは、データのリカバリ方法として、「Time Machine」経由でシステム全体をリストアするか、または、消えてしまったホームフォルダのみをバックアップシステムから復元することが可能です。

 

この問題を回避するには、「ゲストアカウント」を一度無効にしたうえで、再起動してから再設定することが奨められており、また、ゲストアカウントを必要としない環境であれば使用不能にしておけば安心です。

 

しかしながら、Apple製ワイヤレス・バックアップ・ドライブ「Time Capsule」を愛用しているユーザは、「自分はTCがあるから安心だ」と高をくくらず、「いつそのバックアップ用デバイスを購入したのか」を確認しておいた方が賢明です。