独禁法対策の「バロットスクリーン」でベストポジション
Windows OSへの「Internet Explorer」のバンドル(抱き合わせ販売)がEUの欧州委員会で問題視されるなか、Microsoftは欧州で、ユーザがウェブブラウザを自由に選択できるよう選択画面(バロットスクリーン)を設ける提案を行いましたが、このパレット上の表示方法を巡って論争が起こっています。
MSが制裁金を回避しようと提案しているバロットスクリーンでは、12社のブラウザのうち主要5社のブラウザが開発元のアルファベット順に左から並べられたため、AppleのSafariが一番最初に紹介されることになっています。
これに対して、FirefoxのデザイナーであるJenny Boriss氏がブログのなかで(Mozillaとしてではなくあくまで個人的な意見としながらも)、ユーザが選ぶのは、最も知名度のある「IE」か、一番最初に表示されている「Safari」になるだろうと指摘。さらに、知名度の低い候補が、リストの一番目に記載されるだけで、最大で50%も選択される率がアップするという研究結果もあるとしています。
もっとも、最初のMSのプランでは、IEが一番目に表示されていたので、アルファベット順になっただけでも若干の進歩が主張できそうですが、Boriss氏は、ロードするたびにランダム表示するなどの改善策が求められると主張しています。