“2009Q4決算” 増収増益+過去最高益=株価が過去最高値を更新
Appleは10月19日(米国時間)、2009年7〜9月期(第4四半期)の決算を発表しました。
当期の売上高は前年同期比25%増となる98億7,000ドル、純利益は同47%増の16億7,000万ドルとなって、市場予想を超える大幅な増収増益となりました。
1株当たり利益は前年同期の1.26ドルから1.82ドルに、売上総利益率も同34.7%から36.4%となりそれぞれ大幅に増加しました。
市場予想平均は売上高92億ドル、1株当たり利益は1.42ドルでした。
なお、iPhoneとApple TV関連の売上高および売上原価は、経済的寿命(2年)を通じた会計原則で計上されており、これらを考慮しない調整前(非GAAPベース)の売上高は122億5,000万ドル、純利益は28億5,000万ドル(1株当たり3.12ドル)となります。
通年(08年10月〜09年9月)の売上高は12%増の365億5,000万ドル、純利益は同18%増の57億ドル(1株当たり6.29ドル)でした。
2009Q4のハイライトとして、iPhone(7%増の740万台)とMac(17%増の305万台)の売上が好調であり、8月末に投入した新OS「Snow Leopard」の出荷数も、発売後最初の5週間で前OS「Leopard」の倍以上の売れ行きをみせ、さらに、海外の新学期シーズンにおいて学生向け販売が好調でMacの売上を押し上げました。
一方、iPodは8%減の1,020万台にとどまったものの、ゲーム機能やApp Storeのアプリが注目を浴びるなかで、iPod touchは売上を100%増としました。
iPodの減速は、音楽プレーヤー機能を備え持つiPhoneの好調な売上が影響しているようです。
Macの種目別では、デスクトップ型は前年同期比16%減となったものの、ノートブック型が同35%増と好調でした。
地域別では、売り上げの54%を米国内が占めて、米国外は46%となっています。ちなみに日本の売上は、前年同期比36%増の4億3,000万ドルでした。
世界のApple直営店における売上は、前年同期比8.7%増の18億7,000万ドルとなって、過去最高の売上と収益、およびMacの販売台数を記録しました。
Appleの決算を好感して、Appleを含むハイテク株が軒並み上昇し、特にApple株は通常取引終了後、一時204ドルとなって、2007年12月27日につけた過去最高値(202.96ドル)を更新しました。
Appleのスティーブ・ジョブズCEOは、
MacとiPhoneが過去の四半期決算ベースでもっとも多く売れたことは素晴らしい結果だ。年末商戦に向けても、強力なラインアップを用意しており、2010年にはいくつかの素晴らしい新商品をお届けするつもりだ
と述べました。
Appleは、2010年初めに、タブレット型コンピュータを市場投入するとみられています。
ピーター・オッペンハイマーCFO(最高財務責任者)は、業界アナリストとの電話会議で、2010年第1四半期(2009年10~12月期)の売上高を113億~116億ドル、1株当たり利益を1.70~1.78ドル、粗利益率を34%と予測しました。
また、同氏は、品薄状態が続いた「