Android OSが2位に躍進
Appleは、買収したモバイル広告企業Quattro Wirelessでの新たな広告入稿を停止し、モバイル向けOS「iOS 4」に組み込まれている「iAd」プラットフォームに全リソースを移行することとした。
Googleの買収したAdMob、AppleのQuattro Wirelessに次ぐ規模のモバイル広告ネットワーク企業(つまり独立系としては現在最大手)であるMillennial Mediaが発表した今年7月の米国内広告動向レポートによると、Apple製モバイル端末のインプレッション数が34.98%のシェアを獲得したという(via Appleinsider)。
Appleは製造会社部門で、2位以下のSamsung(17.03%)、RIM(10.2%)、Motorola(9.45%)、HTC(7.11%)を大きく引き離しており、また、携帯電話端末別部門においても、「iPhone」が24.32%を獲得してダントツのトップに立ち、2位以下のBlackBerry Curve(6.71%)、Droid(4.99%)などと大差をつけている。
また、スマートフォンOS部門に絞ってみれば、Appleの「iOS」が55%のシェアを獲得し、Android(19%)やRIMを(16%)を抑えている。
さらに興味深いのは、マルチプラットフォームのアプリ開発者のうち、「iOS」は100%の支持を受けており、「Android」をターゲットにしているのは46%、RIMは29%に過ぎないという。
Apple端末からのリクエストの成長率は前月比36%で、「iPad」にいたっては327%も伸びたということだ。
「iAd」は、iTunes 9.2以降を通じて無償ソフトウェアアップデートとして提供される「iOS 4」に組み込まれており、Appleは今年7月、2010年下半期には、米国内のモバイル広告費合計の約50%を獲得する予測をたてている。