ジョブズ氏が約束した「iPhone 4」のバグフィックス、またも見送りか
「iPhone」向けモバイルオペレーティングシステムの次期「iOS 4.1」では、「iPhone 4」の近接センサーの不具合をはじめ、数多くの問題点が修正される予定だが、Apple Australiaの広報担当Fiona Martin氏によると、もっとも注目を集めていた「近接センサー」の問題は解消されない見込みだという。
スティーブ・ジョブズCEOは、7月16日に行った「iPhone 4」のアンテナ感度問題の釈明会見で、アンテナ設計のほかにも近接センサーに不具合があることを認めていた。
「iPhone 4」発表時には、「かつてない革命的なアンテナゲートを紹介できることは、とてもエキサイティングだ」と述べていたが、結果的に電波の強度が弱まるという致命的ともいえるバグを抱えることになってしまった。
同氏は、「ユーザの期待に応えるのがAppleの宿命」と述べ、アンテナ問題の対処として「iPhone 4ケース無償提供プログラム
「iOS 4.1」の最新ベータ版(beta 3)をテストしたデベロッパのなかには、近接センサーの問題が改善されたようだとの意見もあったが、メモリリークなどの深刻な不具合も確認されていた。
最悪のシナリオ(リコール)にはならないだろうが、ソフトウェアのアップデートだけで解決できない問題が、もうひとつ増えるのかもしれない。
また、個人的には、通話時間40%増というバッテリ機能の大幅向上というのもにわかに信じがたい気もするが。
「iPhone 4」のこのほかのトラブルとしては、ホワイトモデルの生産・開発が大幅に遅れており、発売時期がいまだ未定のままだ。