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AT&T社CEO、App StoreやAndroid Marketの排他性を批判

オープンなアプリ配信を推進する「WholesaleApplications Community」

AT&T CEO Randall Stephenson

スペインのバルセロナで開催されているMobile World Congress 2011で、米国における「iPhone」の独占キャリアでなくなったAT&T社CEOランドール・スティーブンソン氏が、Appleのモバイル向けアプリ配信サービズApp Storeの排他性を批判した。

 

スティーブンソン氏は基調講演のなかで、「あるシステムでアプリを購入すると、ほかのデバイスやプラットフォームで利用できない」と、AppleやGoogleが展開するアプリ配信方法に対して不満を口にし、「1度購入すれば多くの機器で利用できるようにすべきだ」と述べた [USA Today] 。
しかし、この発言からまもなく、Googleは、PCやスマートフォンなどさまざまな端末からコンテンツを閲覧できる、パブリッシャー向けの新たな決済サービス「Google One Pass」をアナウンスしている。しかし、サービスの利用には、Googleアカウントが必要だ。

 

スティーブンソン氏はさらに、オープンなモバイルアプリ開発環境を推進する新たな非営利団体「Wholesale Applications Community」(WAC)に言及し、デバイスやOSに依存しないアプリ配信の重要性を説いた。
WACには、AT&Tのほかにも、Verizon Wireless、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルなど、世界の主要な通信会社が参加しており、HTML5に対応した「WAC 2.0」がまもなく公開される計画となっている。