The New York Timesによると、Appleが今夏の発売を目指して開発を進めていると複数の大手メディアで報じられて来た、現行機の半分〜2/3程度のサイズの小型スマートフォンは、実際には開発が進められておらず、Appleは次期「iPhone 5」として、「iPhone 4」に近いサイズのデバイス開発に集中しているようだ。
「iPhone 5」は今年の夏頃に発売され、小型版が同時にリリースされることはないとみられている。
また、別の情報筋の話として、小型スマートフォンの開発には、コスト、アプリの開発、運営面など、いくつもの障壁が生じるとも指摘されている。
先日WSJが報じた開発コード名「N97」と呼ばれる試作機は、実際には、今月米国で発売開始となったVerizon版「iPhone 4」のことだったようである。
Appleのある幹部は最近、複数モデルのiPhoneを発売することに意味を見出せないと述べており、廉価版iPhoneに関しては、旧モデルのiPhoneを安い価格で販売する現在の手法を継続する意向であることを明らかにしていた。
ただし、メモリやカメラなどコンポーネントのコストダウンを図ることで、コストパフォーマンスの高いモデルを提供する可能性はあるようだ。
また、Appleは、バーチャルキーボードの操作性を好まないユーザが多いことから、音声で操作する機能を強化する方針だと言う。この新機能は次期「iOS 5.0」に搭載される見込みだ。