iOS最新版「iOS 5.0.1」でバッテリ消費が早い問題を完全に解決することはないとAppleが認めるなか、今週初めにデベロッパ向けにリリースされた「iOS 5.1 beta」でも、このバッテリ消費問題を克服できていないと報告されている。
GartnerのアナリストMichael Gartenberg氏は、ユーザが使用する機能を増やすこと自体がバッテリ消費につながると指摘しており、ABI Researchのモバイルデバイス専門家Michael Morgan氏も、iOS 5の適用によりデータ転送が増えたり、バックグラウンドで自動更新するタスクが追加されるなど、多くの新機能が追加されたことが問題の原因であると分析している。そのほかにも、iCloudと連係する同期機能やSiriの「耳にあてて話す」機能なども影響しているようだ。
Morgan氏は、「iOS 5.0.1」が状況を良くしているケースもあれば、逆に悪化させているケースもあると述べており、複雑なシステムゆえにいかなる欠陥も問題につながる可能性があると分析している。
また、同氏によると、iPhone 4SのA5チップを含む主要コンポーネントをテストしたところ、消費電力に関するデータはiPhone 4と大きな違いは無いため、問題はハードウェアではなくソフトウェアに起因するものとみられるとしている。