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Apple、パテント・トロールと協力してライバル企業を特許侵害で提訴か

Digitude Innovationsというパテント・トロール(特許の権利を買い取って大企業をその特許侵害で訴え、和解金や賠償金を要求する企業)が、HTC、LG、Nokia、Amazon、RIM、モトローラ、サムスン、ソニーなどを特許侵害でITC(米国際貿易委員会)に訴えており、そのなかにAppleの名前が挙がっていないことからいくつかの憶測を呼んでいた。
Appleは今年初め、この特許侵害訴訟に含まれる特許4件のうち2件を別会社を挟んでDigitude Innovationsに譲渡したことが確認されている。

 

VentureBeatの信頼できる情報筋によると、AppleがDigitude Innovationsと協力関係にあることが確認されたとしており、Digitude InnovationsはAppleとクロスライセンス契約の同意のもと、ライバルのスマートフォンメーカーを攻撃しているのだという。Appleは従来、このようなクロスライセンスを嫌う傾向にあった。現在のところAppleからの正式なコメントは出ていない。

 

伝記本「Steve Jobs」(ウォルター・アイザックソン著)のなかで、故スティーブ・ジョブズ氏は、2010年にHTCが発表したAndroid端末について、「Appleのキャッシュ400億ドルすべてを使ってでも、悪を正す」と述べ、さらに「Androidをぶち壊す。なぜなら我々から盗んだ製品だからだ。これは核戦争だ」と怒りをぶちまけたとされる。

 

Appleが直接訴訟に関与しているわけではないが、水面下の事前交渉により自社を防衛するとともに、ライバル企業に対して刃を向けたことだけは確かなようだ。