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売上を伸ばすMacBook Air=アナリスト、2012年に四半期ベースで160万台の出荷を予測

Appleの薄型・軽量モバイルノート「MacBook Air」の売れ行きが好調だ。JPモルガンのアナリストMark Moskowitz氏は、MacBook Airの販売台数が今後も躍進を続けて、2012年には四半期ベースで160万台の出荷が予測され、Appleの年間売上を70億ドル押し上げると見積もる。

 

台湾勢を筆頭に国内組では東芝などが、薄型軽量・高速起動などを謳い文句にしたUltrabook準拠のノートブックを投入している。Intelは2012年末までにコンシューマ向けノートPCの40%がUltrabookになるとの観測を示しているが、今のところ市場シェアは思うように伸びておらず、先駆者であるMacBook Airから顧客を奪うには販売価格を引き下げざるを得ない状況にあるようだ。

 

次期「Ivy Bridge」が2012年4〜5月頃に登場するとみられるなか、Intelは次世代Ultrabookの開発を支援するために3億ドルのファンド「Ultrabook Fund」を立ち上げ、さらに、サプライヤーやOEM/ODMの協力のもと中小規模のベンダーをサポートする体制を構築している。

 

一方、迎え撃つAppleは2012年前半にも15インチモデルをMacBook Airのラインアップに追加すると噂されており、加えて、新興国市場でもその存在感を増しつつある。
例えば中国市場では、2011年第3四半期に前年同期比で成長率が339%を記録しており、MacBook Air以外のMacコンピュータの成長率76.5%を大きく上回る結果が出ている。
グローバル市場に目を向けると、Appleは9月期だけで92万3千台のMacBook Airを販売しており、前年同期比でいえば838.6%増を記録。これは全Macコンピュータの17.1%増を大きく上回る結果となっている(AppleInsider)。

モルガン・スタンレーによる最新の調査によると、米国におけるMacノートブック出荷台数のうち、MacBook Airの占める割合は、今年前半の8%から10月には28%を占めるまでに拡大している。

 

また、Macの成長率はPC(非Mac)を5年以上も上回っており、米国で売られるコンシューマ向けパソコンのうち4台に1台はMacが占めるまでになった。
ティム・クックCEOは今年10月の基調講演で、「我々の小売シェアは(米国で)23%を占めるまでに成長した。しかし、残り77%の顧客は別のブランドを選んでいる。つまり、我々の成長する余地は十分あることを意味する」と述べている。

 

MacBook Airに次期「Ivy Bridge」プロセッサ(超低電圧版i7-3667U/i5-3427U?)が搭載されれば、グラフィックスアーキテクチャの強化によりOpenCLをサポートするとともに、GPUも60%高速になるといわれている。また、外部ディスプレイを最大2台まで接続可能となり、MacBook Airを選ぶ理由が増えることになるだろう。

 

今年春頃、AppleはMacモバイルの成長を加速させるため、プロセッサをARMベースに移行するようだと報じられた。低消費電力のARMチップのサポートによりバッテリ駆動時間の大幅な向上が期待できる。同プロセッサの64bit化が進めば、タブレットやスマホ以外のノートブックやサーバへの応用も可能になるだろう。また、OS XにiOSの機能やユーザインターフェースが移植されており、例えばiOSのホーム画面はLaunchpadとしてMacに採用されている。
iPhoneユーザをMacプラットフォームに惹き込む役割がMacBook Airにピッタリくるが、iPadはこの影響を受けて売上を落とすかもしれない。

 

Appleは半導体メーカーIntrinsityやP.A. Semiを買収してモバイルプロセッサの設計に関わっているが、イスラエルのフラッシュメモリメーカーAnobitを4〜5億ドルで買収する動きもみせている(Mac Rumors)。AnobitはHynixなどに製品を提供しているほか、AppleのiPhoneやiPad、MacBook Airにも同社の技術が採用されていると報じられている。同社の技術を取り込むことで、メモリ容量およびパフォーマンス向上が期待でき、iPadやMacBook Airの容量を倍増できる可能性があるという。
買収が実現すればAppleにとって過去最大級の買収となるが、サムスンからの依存脱却も考慮されているのかもしれない。

 

Appleは次世代MacBook Proについて、デザインを大幅に刷新するようだと噂されており、一部ではMacBook Airに近いデザインが採用されると報じられている。

 

一方で、光学ドライブを保持しながらも筐体を薄くする方法を検討しているともみられており、2012年に好調なモバイルノートカテゴリ内の位置取りが大きく変わる転換期を迎えるかもしれない。