IntelはSandy Bridge後継の22nmマイクロプロセッサ「Ivy Bridge」(開発コード名)CPUおよびチップセットを2012年4月8日前後に投入するようだとDIGITIMESが報じている。
台湾のPCメーカーからの情報として、Intelはデスクトップ向け17モデルおよびモバイル向け8モデル、合計25モデルを年明け4月8日またはその前後にリリースする計画だという。
デスクトップ版Ivy Bridgeとして、「Core i7-3770K」、「Core i7-3770」、「Core i7-3770S」、「Core i7-3770T」、「Core i5-3570」、「Core i5-3550」、「Core i5-3450」などがラインアップされ、価格は184〜332ドルになる見込み。また、5月には「Core i5-3470T」(184ドル)が追加される。
また、デスクトップ向けチップセットとして、4月に「Z77」(48ドル)、「H77」(43ドル)、「Z75」(40ドル)、「B75」(37ドル)が、5月13日に「Q77」(44ドル)および「Q75」(40ドル)がリリースされるとみられる。
一方、モバイル版Ivy Bridgeとして、「Core i7-3920QM」(1,096ドル)、「Core i7-3820QM」(568ドル)、「Core i7-3720QM」(378ドル)が4月にリリースされ、やや遅れて「Core i5-3520M」、「Core i5-3360M」、「Core i5-3320M」、およびUltrabook向け超低電圧版U-seriesとして「Core i7-3667U」(2.0GHz)と「Core i5-3427U」(1.8GHz)が投入される見込みだ。最後の2つはAppleのMacBook Airに搭載されるとみられる。また、MacBook Proには「Core i7-3820QM」や「Core i7-3720QM」が候補になるが、カスタムチップが用意される可能性もある。
Ivy Bridgeはディスプレイを最大3台までサポートする(搭載ディスプレイを含む)ことから、独立型GPUを搭載しないMacBook Airでも外部ディスプレイを最大2台まで接続可能となるだろう。
また、モバイル向けチップセットとして、4月に「HM77」(48ドル)、「UM77」(48ドル)、「HM76」(43ドル)、「HM75」(40ドル)が、5月に「QS77」(53ドル)および「QM77」(48ドル)がリリースされる見込みだという。
Ivy BridgeはTri-Gateと呼ばれる3次元構造のトランジスタを導入しており、低電圧時のリーク電流が従来のプレーナ型比で1/10に低減できる。なお、Ivy BridgeではTDP 25Wの低電圧版は廃止される見込みだ。
また、Ivy Bridge内蔵GPUが解像度4096×4096までサポートするため、MacコンピュータでRetinaディスプレイ採用の可能性も出てくる。
[Update]
– Intel、Ivy Bridge投入を6月以降に先送り?=4月投入分は“ごくわずか”
– Intel幹部、次期「Ivy Bridge」投入の先送りを明言