Appleのインダストリアル(工業)デザイン担当ジョナサン・アイブ上級副社長が、42インチ以上の次世代薄型テレビ「iTV」の開発に取り組んでいるようだと、USA Todayが現地時間3日付で報じている。アイブ氏はとりわけ50型サイズの高機能モデルの開発に取り組んでいるとされる。
Appleは今年半ばから来年にかけて高精細テレビ市場に参入するとみられているが、40インチに満たないミドルレンジ以下の製品群ではなく、より大型のハイスペックモデルの開発にフォーカスを当てているようだ。
また、「iTV」にはインターフェースとしてWi-Fi機能が組み込まれ、iPhone 4Sに搭載された音声認識技術「Siri」やiOSアプリのサポート、AirPlay、iTunes、iCloudなどとの連携が組み込まれるようだとされる。
次世代インターネットテレビ「iTV」向けのコンテンツ提供方法として、サブスクリプション方式採用の可能性も報じられたが、プロバイダーやケーブルテレビネットワークなどとのライセンス問題が絡んでおり、既得権益者の抵抗がAppleにとって最大のネックとなる可能性がある。
次世代インターネットTVをめぐっては、国際標準規格を決める動きが活発になっており、日本の総務省もメーカーなどと連携して得意分野の標準化を目指している。
また、大型パネル市場では、まもなく米ラスベガスでキックオフされる家電見本市CESにおいて、サムスン電子やLG電子が55インチの有機ELテレビを出展する予定であり注目されている。