PCメーカー各社の2011年第4四半期(10-12月期)におけるノート型PCの出荷台数が前年割れとなるなか、Appleの「MacBook Air」が売上を伸ばしており、出荷台数は前期比で20%増の120万台に達した模様だ。
台湾PCメーカーは世界経済の低迷やタイ大洪水によるHDD供給量の不足などが要因となって、ノートブックPCの出荷台数が前期比で5.7%減、前年同期比で4.4減とマイナス成長を余儀なくされた。タブレット端末との競合も少なからず影響しただろう。
グローバル市場でもAcerやAsustek Computer、Lenovoなどは苦戦を強いられ、ノートPCの出荷台数は前期比8.7%減の4,859万台と大幅なマイナスとなったが、AppleのMacノートは前期比並の水準をキープしており、特にMacBook Airは20%のプラス成長を記録したという。
MacBook Airは22nmプロセス世代の次期Ivy Bridge投入とともに超低電圧版i7-3667U/i5-3427Uなどが搭載されてリフレッシュが予想されるが、今年前半にも15インチモデルがラインアップに加わるとも噂されている。
また、MacBook Airの2012年の出荷台数は四半期ベースで160万台が予測されており、Appleの年間売上を70億ドル押し上げるとの試算もある。
PCメーカー各社は現地時間10日に開幕するCES 2012において、MacBook Airに対抗すべくIntel提唱のUltrabook準拠の軽量・薄型ノートブックを多数発表する。
Acerはすでに世界最薄13.3型モバイルPC「Aspire S5」を発表しており、Thunderboltを搭載することでも注目を浴びている。また、東芝やLenovo、LG電子などもUltrabookカテゴリの新製品を出展する。
[Source:DIGITIMES]