Appleの知られざる内幕を描いたFortune誌アダム・ラシンスキー氏による最新著書「Inside Apple(副題:How America’s Most Admired–and Secretive–Company Really Works)」によると、Appleの“ミニ・スティーブ”ことスコット・フォーストールiOSソフトウェア担当上級副社長は、43歳の若さにしてApple幹部のなかでも一際目立つ存在であり、ティム・クックCEOの後継者として名乗りを挙げているという。
フォーストール氏のパフォーマンスは時として野心的とも政治的とも揶揄され、iPodの生みの親として知られるトニー・ファデル氏やジョン・ルビンスタイン氏をはじめ、多くの幹部やエンジニアがフォーストール氏と衝突してAppleを去ったとされる。また、故スティーブ・ジョブズ氏が病気療養で休職中の時でさえも影響力を増していったという(Fortune)。
デザイン担当責任者の“サー”ジョナサン・アイブ氏やMacハードウェアエンジニアリングのボブ・マンズフィールド氏などとの関係も決して良くないと報じられており、カリスマとワンマンとの差は紙一重ともいえそうだ。
しかし、フォーストール氏こそがスティーブ・ジョブズ氏の真の後継者となり得る存在だと指摘されている。フォーストール氏とジョブズ氏は仕事の進め方やプレゼンの仕方が似ているだけでなく、性格や服装、仕草、乗っている車までも同じであり、まさに“ミニ・スティーブ”と呼ばれるにふさわしいようだ。
「Inside Apple」は1月25日に発売予定であり、Amazonなどで入手可能だ。