Appleは次期「iPhone 5」で非接触通信“NFC”をサポートするとみられており、モバイル決済のカード会社としてMastercard Paypassとのパートナーシップが噂されている。
9to5Macによると、AppleのiOSエンジニアはNFC技術に熱心に取り組んでおり、対応するカード決済としてMasterCardの「PayPass」が候補に挙がっているとされる。
NFC(Near Field Communication)とは、ISO (国際標準化機構) で規定された国際標準の近接型無線通信方式で、TypeA、B、FeliCaとの上位互換があり、非接触ICカード機能やリーダ/ライタ機能、機器間通信機能などが利用できる。
Appleは過去にNFC技術を利用した特許をいくつも出願しており、また、NFC専門家の雇用やプロトタイプによるテストを行うなど、iPhoneへのNFCチップ搭載は常に噂されてきた。
NYTimesは昨年3月、スマートフォン向け半導体大手Qualcommの次世代チップにNFC技術が実装され、将来のiPhoneでiTunesアカウントと連動するモバイル決済システムが利用可能になるようだと報じていた。
一方、世界の携帯キャリア45社はSIMカードベースのNFC技術の標準化を提言するなど、スマートフォンにおけるNFC普及率は今後2〜3年で一気に上昇しそうだ。
「iPhone 5」の目玉機能はLTEおよびNFCのサポートになりそうであり、そのほかにも画面サイズの拡張や筐体デザインの刷新、クアッドコアプロセッサ採用、カメラ機能の向上などが予想され、発売時期は「夏ごろ」との見方が強い。