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Google、Appleの上席課長を引き抜き=極秘プロジェクト「Google X」に参加か

Simon Prakash

Googleはトップシークレットのプロジェクトチームに、Appleのプロダクト・インテグリティ部門から8年以上のキャリアを持つ上席課長を引き抜いたようだ。

 

LinkedInのプロフィール(Simon Prakash)によると、サイモン・プラカシュ氏はApple製品全般に渡る品質管理を担当する責任者(Sr. Director of Product Integrity)だったが、VentureBeatによると、Google共同創業者のセルゲイ・ブリン氏やラリー・ペイジ氏、エリック・シュミット会長らが深く関わっているとされる極秘プロジェクト「Google X」に加わったとみられるという。

 

Googleはこれまでにも、Appleから社員の引き抜きを行なっていたが、今回のような“上級クラス”は初のようだ。2007年には故スティーブ・ジョブズ氏が当時のGoogle CEOエリック・シュミット氏に対して、お互いの引き抜き禁止を提案したとされる。なお、AppleやGoogle、Intel、Adobeなどは、社員勧誘を相互的に禁止する協定を過去に締結していたとして、現在、独占禁止法違反の疑いで裁判沙汰になっている。

 

このような流れのなか、プラカシュ氏がGoogleにハンティングされたという事実は、AppleとGoogle間ではすでに、引き抜き禁止の不文律は無効化されたようだ。

 

プラカシュ氏の配属先とされる「X」プロジェクトは、元Microsoftや元Nokiaの技術者をはじめ、スタンフォード大、マサチューセッツ工科大、カーネギーメロン大、ニューヨーク大などから引きぬかれたロボット研究者や電気工学専門家などが多数携わっているとされる。