米Microsoftは2月6日(現地時間)、今年第2四半期(4〜5月頃)に公開予定である次期CRM(顧客関係管理)アプリケーション「Dynamics CRM Q2 2012」サービスアップデートにおいて、Windows Phone 7をはじめ、iPhoneやiPad、Android端末、BlackBerryなどのモバイルプラットフォームをサポートすると発表した。
「Microsoft Dynamics CRM Mobile」と呼ばれる新しいクラウドベースのモバイル版CRMサービスでは、iPhoneやiPadなど向けにネイティブ・アプリがリリースされる予定。アプリ対応プラットフォームは、iOS 5以降搭載のiPhone 3GS/4/4Sおよび初代iPad、iPad 2をはじめ、Android 2.2以降、Windows Phone 7.5以降、Blackberry 6/7 の各OS搭載端末がサポートされる。また、対応言語は日本語を含む10カ国で、世界24の市場で発売する計画。モバイル版クライアントの価格は1ユーザ(最大3端末まで利用可能)あたり1ヶ月30ドルの予定だ。価格は高く思えるが、ライバルSalesforceのエンタープライズ向け製品は月額65ドルからとなっている(ZDNet)。
MicrosoftはDynamics CRMのモバイルアプリ公開以外にも、Webブラウザのサポートを拡張させ、IEをはじめ、Firefox、Chrome、Safariで利用可能となる。クロスプラットフォーム対応とすることで、AzureやMicrosoft Office 365のようなクラウドコンピューティングサービスを前面に出す。