「iPhone 4S」の目玉機能である音声認識パーソナルアシスタント「Siri」が、3月にも日本語をサポートする可能性があると中国のITブログサイトが報じた。現在、同バーチャル機能は英語、フランス語、ドイツ語の3言語のみに対応しており、Appleは昨年、2012年内に「Siri」が日本語をサポートする予定であるとしていた。
Appleが長らくリリースを“出し惜しみ”してきた次期「iOS 5.1」や、次世代タブレット「iPad 3」において、日本語対応の「Siri」が登場するのかもしれない。
現在、「Siri」はベータ版ながらも、米国や英国などのiPhone紹介ページでは、“すべてを差し置いてプッシュ”される一方で、日本語サイトでは“まったく言及されていない状態”が続いている。
DoNewsによると、中国語版「Siri」の開発に携わっているとされる匿名のAppleエンジニアの話として、すでに中国語版「Siri」の社内テストが実施されている段階にあり、標準中国語に加えて、日本語およびロシア語の開発も進められているとされ、3月にもサービスの提供開始が期待できるという。
Appleは「Siri」のサポートページにおいて、2012年内に日本語以外にも、中国語、韓国語、イタリア語、スペイン語に対応する予定であることを明らかにしているが、具体的な時期などについては言及していなかった。
また、3月に発表され、4月頃には店頭に並ぶのではないかと噂される次期「iPad 3」にSiri機能が搭載される可能性が高く、さらに同機能が日本語をサポートすることになれば、日本のタブレット市場でAppleの追い風になることは間違いないだろう(Updated:Apple、3月第一週に「iPad 3」発表へ)。
「Siri」をめぐっては、アクセントによるトラブルや米国限定サービス(ローカル検索や渋滞情報など)が多いこともあり、米国外のユーザからの不満が多く寄せられており、仮に日本語のサポートが加わったとしても、米国で提供されている機能がそのまま使えるとは限らないと思われる。
現在のところ「Siri」を利用できる端末は最新スマホ「iPhone 4S」のみであり、「A5」チップに組み込まれたAudience社のノイズキャンセル“EarSmart”に搭載されている最新技術“Far-Field Speech”が必須とみられており、旧モデルへの移植はなされないと推測される。