昨年10月にこの世を去ったApple共同創設者である故スティーブ・ジョブズ氏が、過去にFBIの調査を受けていたことが明らかとなった。
情報公開法のもとFBIが公開した191ページにも及ぶジョブズ氏に関する身元調査は、1991年にまとめられたものであり、Appleの従業員を含むジョブズ氏周辺関係者からのいくつもの証言が収集されていた(FBI公式ホームページ)。
ジョブズ氏はジョージ・H・W・ブッシュ第41代大統領により、財界指導者による国際貿易関連の最高諮問機関である大統領輸出評議会(PEC)に選任されており、事前に米政府主導で身元を照会されたものとみられる。
公開された書類にはジョブズ氏のマイナス面を指摘するコメントが多く記載されており、“目標を達成するためには真実をゆがめることもある”など、誠実さに疑問符が付けられていた。さらに、1985年にApple本社に仕掛けられたという金銭を目的とした爆弾事件に関する報告や、(ジョブズ氏自身も認めていたことだが)若かりし頃の麻薬(LSD)使用に関する証言なども含まれていた。