2010年7月を最後に1年半以上も放置されてきた「Mac Pro」が、まもなくアップデートされる可能性があると噂されている。
「Mac Pro」はIntelのSandy Bridge-EプロセッサならびにAMDのハイエンドデスクトップ向けGPU採用が予想されてきたが、M.I.C. Gadgetによると、次世代ワークステーションのグラフィックスカードはNVIDIA製となり、次世代GPU「Kepler」が採用される可能性があるという。これとは別に、次期「MacBook Pro」の独立型GPUも、NVIDIAへの再スイッチが噂されていた。
記事によれば、Intelによる次期22nm世代「Ivy Bridge」投入により、低消費電力化とデータ処理の高速化が実現するとされ、Appleにサンプル出荷したプロセッサは8コアを搭載して、キャッシュ容量は20MBになるという。
「Ivy Bridge」は3次元トランジスタ「Tri-Gate」導入により、低電圧時のリーク電流が従来のプレーナ型比で1/10に低減でき、パフォーマンスが37%向上する一方で、電力消費は半分以下になるとされている。Ivy Bridgeベースの新コアファミリーの正式な投入時期などはアナウンスされていない。
記事情報では「Mac Pro」の登場時期として第3四半期末が目安とされているが、Appleの決算基準が3ヶ月先にずれているため、おそらくは9月末ではなく6月末を指しているものと思われる。
ハイエンドデスクトップ「Mac Pro」をめぐっては、Apple社内で開発中止が検討されていると報じられており、クパチーノ本部が需要の高い製品群の開発に集中する方針を採る可能性も捨てきれない。