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Apple、連絡先データの無断収集アプリを禁止=iOSアップデートで対応へ

「アドレス帳へのアクセスにはユーザの事前許可が必要」

Appleはユーザの連絡先データを無断収集するiOSアプリについて、Appleのアプリ開発者ガイドラインに違反すると指摘し、今後のソフトウェアアップデートで問題に対処する方針を示した。

 

情報収集アプリをめぐっては、iOS端末向けSNSアプリ「Path」がアドレス帳データをユーザの許可なく収集していたことが発覚して問題となり、米下院議員2名がティム・クックCEOにプライバシー保護やセキュリティの問題に関する公開質問状を送る事態に発展した。ほかにも、TwitterやFacebook、Yelp、FoursquareなどのiOSアプリでも連絡先データが無断収集されていたことが分かっている。

 

AllThingsDによると、Appleのスポークスマンであるトム・ノイマイヤー氏は、「位置情報追跡問題のケース同様、ユーザのために問題改善に取り組んでおり、今後のソフトウェアアップデートによって修正する」と述べたとされる。なお、アップデート公開時期などの詳細には触れられていない。

 

Appleは昨年11月以降、バッテリ消費が早いバグフィックスアップデートとして、「iOS 5.0.1」後継となる「iOS 5.1」のリリース準備を進めていたが、次期「iPad 3」投入が間近なこともあり、開発サイクルは昨年末以降スローダウンしていた。

 

「iOS 5.1」にはバッテリ問題への対処のほかに、Siriのアップデート、フォトストリームでの写真個別削除機能、Facebookとの連携などが加わるとみられる。

 

しかし、「iPad 3」のリリースまで数週間あることから、データセキュリティを解決するためのマイナーアップデート(iOS 5.0.2)が用意される可能性もあるとみられる。