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Adobe、「Adobe Air」をMac App Storeで提供へ

Flashランタイムのロードマップを公開

Adobe Air

Adobe Systemsは2012年2月22日、今後1〜2年間のFlashランタイム(Flash PlayerおよびAIR)のロードマップを公開[PDF]した。Webやモバイルプラットフォームにおける存在感を確保するとしながらも、ゲームならびにプレミアムビデオに焦点をあてた開発を進める姿勢を示した。また、Flashアプリケーションの実行環境「Adobe Air」をMac App Storeで提供する計画を明らかにした。

 

計画によれば、「Flash Player 11.2」は2012年第1四半期(1〜3月)に公開予定であり、その後、「Cyril」(開発コードネーム)が2012年第2四半期、「Dolores」(同)が2012年後半に投入される予定である。

 

Adobeは現在、「Adobe Air」をMac App Storeで配信できるよう、サンドボックス化を進めており、2012年第2四半期に公開予定の「Cyril」と同時期に配信される見通しだ。また、「Dolores」では、iOSをターゲットにしたActionScriptのパフォーマンス向上が図られる。

 

ほかにも、AdobeはGoogleと共同で、Pepper(Pepper Plugin API)ベースのFlash Player開発を進めており、ChromeおよびLinux向けに提供される予定。Linux版はv11.2以降、Adobeから直接提供されず、Google ChromeのPPAPI経由で提供されることになる。

 

さらに、今後のFlash Player開発について、コアランタイムコードを再構築して、ActionScript Virtual Machine(AVM)への取り組みを進める方針を示すとともに、ActionScript言語をアップデートする可能性を示唆した。

 

最後に、テレビプラットフォームについては、「Adobe AIR for TV」の提供とHTML内のビデオエンジンとして最適化を進め、ビデオとゲームに焦点をあてる方向性を示した。