新型iPad発表を控え、今週末のApple株価は終値ベースで過去最高値を更新し、エクソン・モービルを引き離して時価総額で世界一の座を固めるなど依然として好調だが、25日付のNYTimesは、Appleの株価が今後10年間に渡り年間20%成長すると仮定した場合、2022年には時価総額が3兆ドルを超えて、2011年のフランスやブラジルの国内総生産を上回ることになると報じた。
アナリストのRobert Cihra氏は、“大数の法則”をAppleに当てはめてみた場合、ここ2〜3年のAppleの業績成長が今後も無限に継続するのか不透明であると述べ、さらに、将来も高度成長を達するには、地球上の全人類のみならず、動物や岩にもiPhoneを売りつける必要が生じると述べたという。
一方で、60億回線に迫るとも試算される携帯電話市場において、Appleのシェアはいまだ5.6%であり、また、コンピュータ部門でも世界シェアは1桁台であることから、今後数年間は高い成長を維持する可能性は十分にあるとも述べている。これはAppleのティム・クックCEOが好んで使う表現でもある。