ブラジルで製造したiPhoneの同国内での販売が始まった模様だ。
Apple製品の組立を請け負う最大手Foxconnは、ブラジル工場でiOS端末の生産体制を整えつつあり、経済成長の著しい新興市場でさらなる売上増を目指す。
ブラジル政府はハイテク製品に高い輸入税を課していることから、Appleは現地生産により価格面の競争力を高めることができ、法人税減免などのメリットも享受できる。
Appleは昨年12月、ブラジルにiPhone 4S/iPhone 4を投入していたが、発売当初から中国生産のデバイスが販売されており、輸入関税の影響などで価格は1,500ドル以上と高額だった。
今回、現地生産が確認されたのは一世代前のiPhone 4(8Gバイトモデル)で、最新モデルiPhone 4Sも製造されているのか否かは不明。また、旧モデルながらもiPhone 4は1,000ドル以上であり、米国市場の倍近い価格は据え置かれたままだ(Mac Rumors)。
ブラジルではiPhoneにとどまらずiPadも倍近い価格であり、さらにはMacコンピュータもおよそ1.5倍程度と高額だ。
ブラジル政府は現地生産条件を満たす企業に対して優遇税率を適用することから、生産が本格化すればiOS端末の価格が引き下げられる可能性がある。