3月7日は「iPad 3」だけじゃない
8,800円のセットトップボックス「Apple TV」のアップデートが近づいているようだ。AppleInsiderの情報筋によると、Appleはここ3週間に渡って、流通チャネルに対して「Apple TV」の供給を見合わせており、“新製品発表のサイン”を発しているとされる。
すでにBest Buyは販売を取り止め、米Amazon.comなどのストックも底を突きつつあり、また、MacRumorsによると、Apple Storeのピックアップサービスでも多くの直営店で在庫無しとなっている。
現行の「Apple TV」はA4チップを搭載し、最大HD画質(720p)に対応する。Appleは前四半期だけで「Apple TV」を140万台出荷しており、ティム・クックCEOは今後も積極的にコンテンツを追加していく方針を明らかにしている。
次世代モデルのスペックなどは不明ながらも、フルHD(1080p)動画再生に対応すると予想されており、iTunes Storeのコンテンツも1080p対応フォーマットで配信されるとみられる。
「Apple TV」は故スティーブ・ジョブズ氏が“趣味”と形容するなど、Appleの業績にそれほど貢献して来なかったが、今年後半から来年にかけて噂される高精細テレビ市場参入の足掛かりになったといえるだろう。
Appleは現地時間3月7日にメディア向けのイベントを開催して、いくつかの新製品や新サービスをアナウンスするとみられる。次世代「iPad 3」および次世代「Apple TV」のほかにも、新たな高音質オーディオフォーマットの発表が噂されており、今年の3月イベントは「高画質・高音質」がキーワードになりそうだ。