Appleが今年半ばから来年にかけて高精細テレビ市場に参入するとみられるなか、英国最大の民間放送局ITV(Independent Television)のアダム・クロージャーCEOは、Appleに対して「iTV」という名称を使わないよう求める書簡を送った模様だ(Mac Rumors)。
Appleが開発中と噂される次世代インターネットテレビの製品名に「iTV」が使われる可能性が広く指摘されていた。
現在のセットトップボックス「Apple TV」はもともと「iTV」として開発が進められ、そのまま製品名になる可能性もあった。また、2010年にも「Apple TV」のブランド名を「iTV」へ変更する計画があったが、両社が商標に関する協議を行って、Appleが「iTV」を使用しないことで一応の決着をみたとされる。
しかし、The Telegraphによると、ジョブズ氏後継のティム・クックCEOは異なるスタンスをみせはじめており、iPod、iPhone、iPadに続く製品名に「iTV」を使う可能性を探っているとみられるという。
Appleの次世代型薄型テレビ事業参入の噂が毎日のようにニュースになる近況を踏まえ、英ITV局が改めてAppleに警告を出したようである。
[Update] The Vergeによると、ITV局はAppleへの警告書簡の存在を否定したという。ITVのスポークスマンは「The Telegraphの記事はまったくの推論に過ぎない」と述べ、ここ最近はAppleと接触したことさえも無いとされる。ただし、水面下で商標使用に関する協議が行われている可能性は否定できないだろう。