次世代アーキテクチャとIntel “Nehalem” Xeonプロセッサを搭載
アップルジャパンは4月7日、さきほどアップデートが確認された Intel “Nehalem” Xeon プロセッサ搭載の新しい「Xserve」について、プレスリリースを掲載しました。
これによると、Intelの“Nehalem” Xeonプロセッサと次世代のシステムアーキテクチャを使用した1Uラックに最適化されたXserveは、従来システム比で最大2倍の性能を発揮しつつ、消費電力当りの性能を最大89%高めることができたとされています。
また、Xserveは最大2基の2.93 GHzのIntel Xeonプロセッサと、低電力ソリッドステートドライブ(SSD)および最大3TBの内部ストレージを含むストレージオプションと共に提供されます。
価格が338,800円から提供されるXserveには、「Mac OS X Serverバージョン10.5 Leopard」の無制限クライアントライセンスが付属します。
新しいXserveは、アップルのオンラインストアおよびアップル製品取扱販売店を通じて、本日4月7日より順次販売されます。
アップルのワールドワイドプロダクトマーケティング担当バイスプレジデント、デビッド・ムーディー氏は、
Xserveは教育、ビジネス、クリエイティブ分野のお客様に最も適したワークグループサーバです。これまでの最大2倍の性能と、より優れた電力効率、そして革新的なソリッドステートドライブ(SSD)を搭載し、これまでに作られた中で最高のXserveとなっています。
と述べています。
Xserveの標準構成(希望小売価格338,800円)に含まれるもの
- 1基の2.26 GHzクアッドコアXeon 5500シリーズプロセッサ、8MBの完全共有三次キャッシュ
- 3GBの1066 MHz DDR3 ECC RAM
- 1基の160GB 7200 rpm SATA Apple Drive Module
- 2基のオンボードGigabit Ethernet
- 2基のPCI Express 2.0 x16拡張スロット
- Bonjour対応Lights-Out Managementプロセッサおよびサーバモニタソフトウェア
- Mini DisplayPort出力搭載の内蔵グラフィックカード
- 2基のFireWire800および3基のUSB 2.0ポート
- Mac OS X Serverバージョン10.5 Leopardへの無制限クライアントライセンス
新しい「Xserve」は、最大2.93 GHzで動作するIntel Xeonプロセッサを搭載し、各プロセッサには、最大で2.4倍のメモリ帯域幅とメモリの遅延時間を最大40%カットする1066 MHz DDR3 ECCメモリを3チャネル装備する統合型メモリコントローラが搭載されています。
また、高効率電源とインテリジェントな熱管理を用いることで、アイドル時の電力消費を19%削減しています。
ストレージには、128GBのSSDブートオプションが含まれます(SSDはハードディスクと比べて極めて電力消費が少なく、ランダムアクセスタイムも最大48倍速い上、ドライブベイを占拠しません)。
Xserveの3基の3.5インチドライブベイは、7200 rpm SATAと15,000 rpm SASの両方のドライブをサポートし、最大3TBの内部ストレージを構成することができます。2基のPCI Express 2.0 x16拡張スロットが極めて広い入出力帯域幅を提供し、最新の高帯域幅拡張カードをサポート。
Xserve RAIDカードオプションは新たに最大497MB/sの高性能を、貴重なPCI Express拡張スロットを使うことなく、RAIDレベル0、1および5と512MBのキャッシュで提供されます。また、72時間のバックアップバッテリーも装備しており、データ保護も強化されています。
すべてのXserveにはLeopard Serverの無制限クライアント版が付属されており、クライアントアクセスライセンスの追加負担なしにMac、LinuxおよびWindowsのクライアントのサポートが提供されます。
Leopard Serverはサーバアシスタントツールやサーバ環境設定ツールにより、専門技術者でないユーザでもすぐにサーバ上のユーザやグループを管理したり、主要なサービスを簡単にセットアップすることができます。
Leopard ServerにはPodcast Producer、Wiki Server、そしてiCal Serverが含まれます。Podcast ProducerはポッドキャストをiTunesやウェブに発行するための理想的な方法です。Wiki Serverを使うと複数の人がほんの数クリックで共有ウェブサイトを一緒に作ったり、更新したりすることができます。また、iCal Serverは世界初の商用CalDAVスタンダードベースのカレンダーサーバです。Leopard ServerはUNIXに完全に適合しており、LDAPとActive Directoryサポートにより、Xserveを既存のIT環境にスムーズに組み込むことができます。
新しいXserveは、環境に優しいデザインの新しい標準を打ち立てるアップルの最新のハードウェア製品のラインナップに加わります。Xserveは内部ケーブルおよび部品にPVC(ポリ塩化ビニル)を使用しないほか、臭素化系難燃材を含有せず、平均エネルギー効率89%の電力供給を特長としています。
Xserve システム構成
|
標準構成(MB449J/A) |
Build-to-Orderオプション |
プロセッサ |
2.26GHzクアッドコアIntel Xeon 5500シリーズプロセッサ1基 |
2.26GHz/2.66GHz/2.93GHzプロセッサ2基 |
メモリ |
3GB(1GB x 3)1066MHz DDR3 ECC SDRAMメモリ |
最大12GB(クアッドコア)または最大24GB(8コア)1066MHz DDR3 ECC SDRAMメモリ |
ストレージ |
160GB 7200rpm SATA Apple Drive Module、8MBキャッシュ |
160GBまたは1TB 7200rpm SATA Apple Drive Moduleを利用した最大3TBの内部ストレージ |
内部RAID |
(オプション) |
Xserve RAIDカード(512MBキャッシュ、72時間キャッシュバッテリーバックアップ) |
内蔵ソリッドステートドライブ |
(オプション) |
128GBソリッドステートドライブ |
拡張カード |
(オプション) |
Dual-Channel Gigabit Ethernet PCI Express カード
Dual-Channel 4Gb Fibre Channel PCI Express カード
Quad-Channel 4Gb Fibre Channel PCI Express カード |
電源 |
750W高効率電源1台 |
高効率冗長電源2台 |
ラック |
奥行き24〜36インチの業界標準(EIA-310-D)に準拠した4ポストラックとキャビネットに対応。角穴ラック用レールでケージナット不要 |
ねじ穴(10/30インチ)または角穴ラック用レール |
サービス&サポート |
購入後90日間の電話サポートと購入後1年間の製品保証 |
AppleCareのサービス&サポートプランに別途加入可 |