都市圏在住20代前半女性へのデザインに関する意識調査でApple製品が上位独占
日本唯一の総合的デザインプロモーション機関(財)日本産業デザイン振興会が、20代前半(20歳~26歳)の女性に対して「どの企業、商品に関してデザイン力があると感じているか」という意識調査を、東京圏、大阪圏、東海地方在住の女性を対象に実施した結果を発表しています(2008年12月実査、回答者数は1,102名)。
これはインターネット・アンケート・サービス「gooリサーチ」を運営するNTTレゾナントとの共同調査で、この調査により同財団では、消費行動におけるボリュームゾーンを占める層のデザイン意識の把握を行いたいとしています。
今回の調査結果のポイントとしては以下の3点が挙げられています。
- デザインが優れていると感じる商品は「iPodシリーズ」
- 日本を代表するデザインと感じる商品は「AQUOS」、企業では「トヨタ自動車」
- デザインが優れていると感じるブランドは「SONY」
■ デザインが優れていると感じる商品は「iPodシリーズ」
調査によると、「所有している/所有していた」または「所有したことがない」ものの中で、デザインがとても優れていると感じる「商品」において、Appleの「iPodシリーズ」が2位の「シャープの携帯電話」を大差で引き離して1位となっており、現代の都市圏在住の20代前半女性にとって「最もデザインの優れた商品」は、圧倒的にAppleの「iPodシリーズ」であることが分かると指摘されています。
また、「所有したことがない」ものではAppleの商品が上位に4点挙がっていて、Appleの商品に対し高いデザイン性を感じていることが推測されるとしています。
■ 企業別ではアップルが独走
デザインが優れていると感じる商品の結果を企業別に集計して上位15社にまとめてみると、Appleの独壇場となり、iPodという特定の商品だけではなく、iPhoneやMacなど様々な商品においてもデザインの評価が高く、トータル的にAppleのデザイン力が高く認識されていることがわかると指摘しています。
■ デザインがとても優れていると感じるブランドは「SONY」と「Apple」
デザインがとても優れていると感じる「ブランド」の調査 (1,102名から382件の有効回答) では、1位は僅差でSONY、2位はApple、3位無印良品となっています。
個別商品の結果ではアップルに大きく差がつけられていたソニーであるが、トータルの「ブランド」として考えた場合ではソニーの方がやや優勢であることがわかる。ソニーの商品ライナップ数はアップルよりもはるかに多いことから、アップルは市場に対してアイテム数を絞りインパクトの高い製品を出しブランド力を高めているのに対し、ソニーはインパクトではなく優れた商品を出し続けることによってブランド力を高めていることがうかがえる。
調査概要について
- 調査対象:gooリサーチ・消費者モニター
- 調査方法:非公開型インターネットアンケート
- 調査期間:2008年12月1日~5日
- 有効回答者数:1,102名
- 回答者の属性:東京圏、大阪圏、東海地方在住の20代前半(20歳~26歳)の女性
- 東京圏33.2%、大阪圏33.6%、東海地方33.2%
- 20歳9.9%、21歳14.0%、22歳17.2%、23歳16.4%、24歳、20.1%、25歳21.8%、26歳0.6%
*さらに詳細なレポートは、日本産業デザイン振興会のウェブサイトに近日公開される予定です。