バッテリのオーバーヒートが問題とみられる爆発事故で政府が動く
iPhoneのスクリーン部分が破裂したり、亀裂が入るなどのトラブルが相次いで報告されているフランスにおいて、
Reutersによれば、同国ノベリ消費担当相が28日、Appleの仏幹部と会談することになったということです。
これまでに報じられたなかには、18歳の少年が使用中に、iPhoneが突然シューという音を立てて、スクリーン部分が破裂し、ガラスの破片が目に刺さったという事故や、26歳の警備員がメール中に、スクリーンが破裂し、同様にガラスの破片が目に入ったとされる事故が起きていました。
ほかにも、会話中にスクリーンに亀裂が入ったとされるトラブルも複数報告されています。
18歳の少年の事故を巡っては、Appleの顧客サービス窓口に苦情を申し出たものの、対応をしてもらえなかったということです。
Appleのポータブルメディアプレーヤーを巡っては、iPhoneだけでなくiPodでも爆発事故が複数報告されており、原因は調査中とされるなか、バッテリ(リチウムイオン電池)が問題を引き起こしているのは間違いないと思われます。
フランスの競争・消費者問題・不正行為防止総局(DGCCRF)が説明を要求するとともに、欧州委員会(EU)も調査に乗り出していますが、Appleは特殊なケースだ述べる一方で、原因を調べるとも表明しています。
今回の会談でノベリ担当相は、安全基準を満たすことが企業の責任であるという点を強調するとされており、原因究明とともに、負傷者への補償や再発防止なども話し合われるものと思われます。