PCでBDドライブ搭載が浸透せず
ハイビジョンクラス(1080p)の高品位な映像を大容量記録可能な新世代光ディスク規格Blu-ray Discプレーヤーが、価格下落や高精細度フォーマットへの消費者の要望の高まりから、ホームシアター市場でそのシェアを伸ばしつつあるなか、電子機器市場調査iSuppliの最新の調査によると、PCシステムでのBDドライブ採用は、今後数年間は大きな成長は見込まれていないことが予想されるということです。
この最新調査によれば、PCシステムのBDドライブ搭載率は、2009年の3.6%から2013年には16.3%までしか伸びず、ユーザからは、光学ドライブのひとつの限定的オプションとしてしかみられていないようです。
iSuppliのストレージ・モバイルメモリ担当シニアアナリストのMichael Yang氏によれば、Blu-rayはいずれ成功を収めると思われるものの、今後5年間のPCセグメントでみた場合に限れば、DVDドライブに取って代わると思われず、その成功は限定的なものになると指摘されています。
同氏は、Blu-rayのMac/PCへの搭載が促進されない理由として、高精細度フォーマットにコストをかけたくないと利用者の思惑と、所有するソフト不足が挙げられるとしています。
MacへのBlu-rayドライブ搭載を巡っては、次世代iMacに搭載される可能性が最近になって報道されているほか、次期バージョン「iTunes 9」がBlu-rayをサポートするようだとする噂などもあることから、Appleが間もなく、Macコンピュータに初めてBDドライブを採用する可能性が高まりつつあります。