App Storeへの批判に反応「デベロッパやユーザと協力して行きたい」
iPhone/iPod touch向け辞書アプリ「Ninjawords Dictionary」(App Store・230円・9.5 MB・要iPhone OS 2.2以降)が、App Storeで数回に渡り拒絶され、結局多くの語句が省かれて更に17歳以上向けアプリとして承認され公開されたプロセスについて、この件をレポートしていたDaring Fireballの元に、Appleのフィリップ・シラー上席副社長からこれまでの状況を説明するEメールが届きました。
これによると、今年5月に最初の登録申請が行われた際、App Storeの承認審査チームは、「Ninjawords Dictionary」のソース(Wikitionary.org)に好ましく無いスラングが多く含まれるという理由で同アプリを却下し、その際デベロッパに対しては、ペアレンタルコントロールが搭載される「iPhone OS 3.0」リリース後に、再度同アプリを申請し直すよう求めたということです。
しかし、当時「iPhone OS 3.0」のリリース日が不明だったこともあり、結局デベロッパは、好ましく無いとされる語句を排除して申請を行いました。
シラー氏によれば、「17歳以上」のレーティングになったのは、Apple側ではなくデベロッパ側の行動に問題があったためだとしており、ペアレンタルコントロールが搭載された後に申請すべきであったと述べ、デベロッパ側もシラー氏の主張を受け入れています。
シラー氏はさらに、Appleの目指すところは、顧客やデベロッパとともに共存し続けることであり、そうすることで、iPhoneやiPod touchプラットフォームで革新的なアプリケーションを創造することができるのだと主張しています。
また、Appleは、デベロッパがApp Storeで素晴らしいアプリを作れるようアシストするとしながらも、その過程において、いつも完璧であり続けるのは困難であり、もし何か間違ったことがあれば、そこから学び即座に改善して行く心づもりでいると述べています。