AIM on iPhone – 無料版がPush Notificationに対応
米AOLは22日(米国時間)、iPhone向けインスタントメッセージ(IM)クライアント「AIM」(無料版)のアップデート(v3.0.13.0)をApp Storeで公開し、「iPhone OS 3.0」の新機能「Push Notification Service」(プッシュ型通知サービス)に対応したと表明しました。
これにより、24時間ずっとログインが可能となり、別のアプリ使用中や待ち受け状態でも、Push NotificationやSMS経由で新着メッセージの受信が可能になります。
「AIM」では、AOL/AIM/ICQ/.mac/MobileMeアカウントでログインできます。
「AIM」のほかにも、BeeJiveの「BeejiveIM」(有料・1,200円)や、SHAPE Servicesの「IM+ 3.0」(有料・700円)もプッシュ通知をサポートしています。
なお、iPhoneプラットフォームでプッシュ通知を最初にサポートしたIMは「IM+ 3.0」であり、バッジ やメッセージ、サウンドなど多様な通知方法が提供可能になります。
AIM(無料版)がプッシュに対応・新着情報をメッセージやサウンド、バッジで通知してくれる
また、有料版の「AIM」(日本未公開・2.99ドル)では、ランドスケープ(横向き)モード表示がサポートされています。
しかしながら今後のアップデートにおいて、無料版でもランドスケープモード表示が実装される予定です(無料版だと広告が表示される)。
Appleは、先週リリースした「iPhone OS 3.0」で、サードパーティ製アプリに対し、バックグラウンドで様々なメッセージや情報などをリアルタイムに受け取ることができる機能を提供しましたが、AOLのAIMインスタントメッセンジャーは、そのプッシュサービスのプライベートテストにも使用されました。
当初このプッシュ通知機能は、昨年6月のWWDC 2008でアナウンスされ、昨年9月までには提供される予定でしたが、リソース食いやバッテリ食いなどが要因に挙げられ、提供が10ヶ月近く延び延びになっていました。
なお、ITmediaの記事で、「(AIMの)無料版(Free Edition)はアプリケーション起動時しかメッセージを受信できない」とありますが、これは誤りであり、無料版でもメッセージ受信がサポートされます。
また、同じ記事のなかで、「Push Notificationに対応したIMはAIMが初めて」とありますが、最初に対応したのは「IM+ 3.0」です。
大手出社の記事で、その内容のほとんどが誤報であることは非常に珍しいともいえます。ITmediaの記事では、最近ほかにも誤報を見受けました。
社員のレベルがどうなのかは不明ながら、ただ速いだけのニュースサイトは、いずれ痛い目に遭うことは確かなのかもしれません。
[Updated]
批判をしたこの記事自体にも「誤報」が含まれていました。
ITmediaに対し、一部記事内容の非難に対し、謝罪するとともに、今後のサイト運営に対して襟を正したいと思います。
なお、プッシュ通知を最初にサポートしたIMは「BeejiveIM(3.0 with Push)」のようです。