噂になっている次期「MacBook」向け筐体を加工する新しい製造プロセス「Brick」(今までに無い高性能なレーザーとウォータージェットによる切断および彫刻加工)の現実味について、Businessweekでは、専門家にその可能性や現実味について質問しています(via MacRumors)。
iSuppliのアナリストKevin Keller氏は、短期間でみればコストが上昇するとしながらも、時間が経過するにつれ、生産コストは下がるだろうと答えています。
もし筐体を単一のメタルユニットから作り上げるのであれば、材料費用を抑えることができるうえに、組み立てる時間も節約できるでしょう。
もし、この新たな製造プロセスが実現すれば、今までに無いプロダクトデザインが創出できるほか、ネジやつなぎ目のない滑らかで頑丈な外装を作り上げることが可能となります。
しかし、そのような非常に時間集約型なプロセスを克服し、ラップトップ生産に適応させることができるかは不明であり、また、Apple自らが工場へ出資するというリスクを伴うものとなり、実際に、Appleがそのようなプロジェクトを遂行しているという証拠はどこにも無いとも言及しています。
Pacific Crest SecuritiesのアナリストAndy Hargreaves氏は、
もしAppleが自社工場で自らの製品を作り始めたというならショックですね。
利益へ悪影響を与えうる思い切った措置であり、逆にいえばどのような利益が得られるのか不明です。
また、CNETのインダストリアルデザイナAdam Richardson氏は、この新しい製造プロセスの存在に否定的で、トラディショナルな製造工程と比べてずっと高価になるうえ、文字通りアルミのブロック(Brick)しか出来上がらないだろうと痛烈な指摘をしています。