英ARMは、ARM Mali-200、ARM Mali-55 GPU (グラフィックス・プロセシング・ユニット) のライセンシに、ファブレス半導体メーカである中国Amlogic社と韓国Mtekvision社が新たに加わり、Mali GPUのライセンシは合計18社になったと発表しています。
Maliグラフィックス・アクセラレーションをベースとするソリューションは、携帯電話、パーソナルメディアプレーヤー、ナビゲーション機器、デジタルフォトフレーム、セットトップボックスなど多岐に渡るビジュアル・エンターテイメントで利用されています。
ARM Mali 200 デモ
同社では、Mali-VEマルチスタンダード・ビデオエンジンは、Mali製品の応用範囲をさらに広げ、ARMパートナー各社に電力効率の高いビデオ・エンコード/デコード・アクセラレーション技術を提供し、ARMのグラフィックスIPやCPU IPと併用すれば、さらに高度で効率的なシステムオンチップ(SoC)ソリューションの開発が可能となると指摘しています。
現在、世界で1億2,000万個以上のMaliテクノロジー搭載デバイスが出荷されており、最近、グローバルで発表された携帯電話、LG Renoirは、新たにMaliグラフィックス・アクセラレーションを使用した、フラッシュベースのユーザ・インタフェースを展開しています。
LG Renoirに搭載されたMali-55 GPU
グラフィックス・プロセシング・ユニットのARM Maliファミリは次の通り。
・Mali-400 MP GPU ― 高性能マルチコア処理に対応する市場最先端のGPU
・Mali-200 GPU ― 1080pで唯一のOpenGL ES 2.0対応GPU
・Mali-55 GPU ― 65nmで1mm2の世界最小GPU
ARMは、スペイン・バルセロナで、今週(2月16日から19日)開催されていた「Mobile World Congress 2009」で、Maliグラフィックス・アクセラレーションによる新たなモバイル機能を紹介していました。
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